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日記
2014-10-19

“Jose Maria”

こちらのブログでも続けてご紹介させていただいております、デザイナー “Shigeru Imai”のジュエリー。

愛らしい天使や可憐な薔薇やジャスミンなどを独特のロマンティックな世界観で表現された

ただひとつのジュエリーとしてご紹介させていただきました。

その素晴らしい感性と技巧を育まれた、ご経歴について、本日はご紹介させていただきたいと思います。

 

日本にてジュエリーの製作を学ばれたあと、スペインに渡り木彫や彫刻、デザインの見聞を広げられます。

帰国後はジュエリーメーカーにてデザイン、企画を。そして、その後に独立され、自身の工房”Jose Maria”

(ホセ マリア)を開設。

「身につける小さな彫刻たち」をテーマに、日本伝統技法の彫金技法を用いて、これまでにご紹介させていただいたような

素敵なジュエリーたちを生み出されています。

彫金(ちょうきん)とは

鏨(たがね)を用いて金属を彫ることを意味します。主にジュエリーやアクセサリーといった装身具、

仏具や家具などの飾り金具を製作するための技術です。

その彫金技法の中の鍛金(たんきん)の技法を主として用いながら、細やかな表情のひとつひとつ、

花びら一枚、葉脈の一筋に至るまで表現されているのです。

ここで少し、鍛金(たんきん)についてご説明させていただきます。

 

鍛金(たんきん)とは

金槌と鏨(たがね)を用いて金属を意図する形状にするもので、主に刀のつばやキセルなどの装飾に

使われていた技法です。

それをジュエリーに応用し、先程ご説明させていただいたような繊細な表情のひとつひとつを

味わい深いものとされているのです。

この技法をジュエリー製作に用いている唯一の人といっても過言ではないでしょう。

初めてお会いさせていただいたとき、まず目に飛び込んできたのは、

愛らしく、やさしい表情の天使たち・・・・そして何とも言えないフォルムを描く薔薇たち。

こんなモチーフをジュエリーで表現することのできる人が、ここ日本にもいらっしゃったんだ、と

驚きを隠せませんでした。

今まで出会った天使や薔薇などを題材としてジュエリーで表現されているのは、

イタリアなどのヨーロッパのデザイナーやブランドがほとんど。

日本でもときおり見かけるのはアクセサリーのようなものが多いですね。

 

日本人ならではの繊細で緻密ともいえる技巧に加え、ヨーロッパで培われた感性と

ご自身の類まれなるセンスとが見事に融合した作品たちは、あまりに素晴らしく、

こうして出逢えたことは、本当に幸せでした。

 

スペインで木彫を学ばれたとのことで、いったいどんな風景を目にされてきたのかと、

少し調べてみました。

スペインの芸術建築として名を馳せるのは・・・ガウディ‐の残した未完の聖堂”サグラダファミリア”。

建物全体に施された彫刻はまさに圧巻のすばらしい芸術。

街のそこかしこがそんな芸術にあふれています。

デザイナー今井氏ご自身も、主に教会の柱などを木彫で装飾されていたとお話されていました。

ヨーロッパの芸術、文化に身近に触れ、そこで、ご自身も芸術の製作場面に携わってこられたからこそ

表現できる、美しく・・・神聖で・・・そして”ロマンティックな世界”・・・・。

 

こうしてsolteのサロンで皆様にご紹介させていただけますことを心から嬉しく思います。