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日記
2015-6-22

時を超えてきた小さな欠片

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買付の際に思わず一目惚れで手にしたアンティークの欠片。

キラキラと煌めく色とりどりの宝石たちのなかでは

かなり地味な存在・・・・のはずですが私には宝石と同じくらい素敵に映ってしまいました(笑)

 

こちらのルースはRoman Micro Mosaic ~ローマンマイクロモザイク~とよばれるもの。

アンティークのお好きな方ならブローチなどでご覧になったことがあるかもしれませんね。

イタリアが発祥のこのモザイクは18世紀までその歴史を遡ります。

 

ガラス様の小さなテッセラで構成されていて、まず絵柄のシルエットを大きく削り

そこに小さな小さなテッセラを埋め込んでいき美しい絵柄が出来上がります。

作りかけか壊れたものなのか?ですがテッセラの埋め込まれたものを

側面から見ることの出来るルースで説明をうけたのですが

かなり深く埋め込まれていてびっくりしたほどです。

そして、絵画のように美しい表現を追求しその色調の開発は20000色にも及んだそうです。

 

大きな作品も見せていただきましたが、本当にため息が出るほど美しいものでした。

なかには博物館に収められるようなイヤリングやペンダントなどの

素晴らしいジュエリーのセットもありました。

”これはお気に入りすぎて手放したくない”と仰っていましたが

気に入ったとしても買うことの出来ないお値段だったと記憶しています。

現実味がなさすぎて価格は忘れてしまいましたが(笑)

私が自分用として連れ帰ることができたのは、わずか13㎜ほどのこちらのルースひとつ。

お写真では大きく写っていますが小指の先ほどの可愛らしいサイズです。

このくらいの小さなサイズは逆にめずらしく、何百というルースのなかから

じっくりとサイズ、絵柄ともに気に入ったこちらを選びました。

こちらは1800年代のものだと思います。

時代が比較的新しいものも見かけることがありますが(お土産用につくられた工芸品など)

テッセラの粒自体が大きくなっていきます。

鳥や花といった繊細な表現のなされているものは、やはりこの時代のもののようです。

 

サイズ的には一番小さいくらいでしたのでイヤリング用につくられたものなのかもしれませんね。

しばらくは、このまま楽しもうと思っています。

ホワイトゴールドでシンプルに包んでペンダントトップに仕立てるのもいいなぁ♡

なんて構想中です。

ご興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら

(なかなかいらっしゃらないと思いますが(笑))

サロンで実物もご覧いただけますので、お声かけくださいね♪

 

イタリアからのもう一つのお気に入り♪とっても愛らしい天使が描かれた

ペンダントもまたご紹介させていただきます。

天使好きな方がいらっしゃいましたらどうぞお楽しみに♡